冷やし中華はじめました!

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    …というのは当然ですがウソです。
    夏の暑さが徐々に増してきて、食べたい季節にはなりましたが…
    私たちが衛生上、口に入るものをお客様に提供しては絶対にいけません。
    今日は最近始めた“業務”についてです。

    海外ブランドのウインドウディスプレイのお仕事は大体、その本国で考えられたテーマを各国統一して展開するので、各シーズン本国のサンプルが送られ、日本用に合わせてそれに似せてアレンジしたツールを私たちで作るのが通例になっています。

    今回送られてきたサンプルは樹脂版に熱を加えて加工した、葉っぱや花の形をしたものでした。
    私たちの経験上、その葉や花の同じ形でFRPにするのが簡単なのですがどうやらそれが出来ないようなのです。
    FRPは製作する上で表と裏の表面の質感に明確な違いが出てしまいます。
    型に張り付く面は型の表面を生かしたツルツルしたきれいな仕上がりになるのですが、裏はガラス繊維の繊維質がダイレクトに現れるので、それをそのまま公衆の面前にお出し出来るものでは到底ないのです。
    今回のディスプレイは葉や花が活き活きと茎から生えているのを表現しなければならないので裏面を見せないわけにはいきません。裏もきれいになっていること、これが重要な条件で、かつ大問題でした。

    それならば我々も本国と同じやり方でやるしかないという決断になりました。
    それなりの大掛かりな装備が必要になる…

    これを実現するために私たちが考え、準備したものを以下に記します。

    ○ ベニヤで組んだ箱
    ○ パンチング板
    ○ ジェットバーナー(塗装などを乾燥させるのに使う)
    ○ 掃除機

    えっと…以上です。

    まず箱の開口した上面にパンチング板を乗せます。



    箱の横に一箇所、穴を開け掃除機のノズルを差込みます。



    これで準備はOK、購入したのはパンチング板だけでした…

    後はそれぞれの形に合わせた型を作ります。
    これに関しては私たちの得意なFRPで作りました。
    ポイントは製品形状の中央にへこみがあるとそれを再現するために型のその部分にあらかじめ穴を開けておくことです。



    いよいよ実践です。
    パンチング板の上に型を幾つか乗せます。



    木枠にそれと同じ大きさの樹脂版を取り付け天井にぶら下げます。
    バーナーを上に向け、樹脂版を回しながら全体を温めます。



    充分に温まり樹脂板が柔らかくなったところで天井から切り離し、被せるように箱に乗せ、すかさず掃除機のスイッチをオン!

    すると型以外の余白部分は全てパンチングに吸い寄せられるようにピタッと張り付きました。型に開けた穴も効果を発揮しへこみ形状も再現されています。



    成功しました。わずか数秒で形状も安定し、早速次の樹脂版に取り掛かれます。
    なにより一回で複数の型を整形できるのが良いです。



    これを任意の形で切り抜き、塗装して組み立てました。

    短時間で成型をこなし(実際、納期まで日数がなくお客様を心配させていた)納期に間に合い、お客様も納得してくださったようです。



    というわけで今回から弊社、業務内容に新たなスキルが加わります。

    今日の本当のブログタイトルは…

    「バキューム成型始めました!」